アクセス解析に、自分のアクセスを入れないための設定があります。ずっと「テスト」のままになっていたので、「有効」に切り替えました。
それでも、何も除外されません。設定がもう一段、奥にありました。
自分のアクセスを除外していたつもりで、1件も除外できていなかった話です。設定が2段構えになっていること、片方だけでは何も起きないこと、そしてそれが画面からは分からない理由を書きます。
印を付ける側と、捨てる側
この除外は、2つの設定が噛み合ってはじめて動きます。
| 置き場所 | 役割 |
|---|---|
| 内部トラフィックの定義 | 指定したIPからのアクセスに「内部」という印を付ける |
| データフィルタ | その印が付いたものを捨てる |
片方だけでは何も起きません。印を付けても捨てる設定が無ければ残りますし、捨てる設定があっても印が付いていなければ、捨てる対象が存在しません。
捨てる側だけがあった
確認したところ、こうなっていました。
| 設定 | 状態 |
|---|---|
| データフィルタ | あり(内部の印が付いたものを除外) |
| 内部トラフィックの定義 | ルールが1件も作られていない |
つまり、どのアクセスにも「内部」の印が付いていませんでした。フィルタは、一致するものが1件も無い状態で回っていたことになります。
「テスト」のままだったことを問題だと思っていましたが、有効にしたところで結果は変わりません。除外対象がゼロだからです。
なぜ気づかなかったか
一覧の画面には、フィルタが1件、名前も種類も状態も表示されていました。
見えるのは、フィルタという入れ物があることだけです。その中身が参照している印を、誰が付けているのかまでは出てきません。
設定の一覧は、設定した本人が覚えている前提で作られています。半年前の自分が何をしたかは、そこには書いてありません。
もうひとつ、状態の表示も助けになりませんでした。「テスト」は評価はするが捨てないという意味で、一致が0件かどうかは区別されません。一致が無いことと、一致したが捨てていないことが、同じ表示になります。
効いていないことを、どう確かめるか
この種の設定は「何も起きないこと」が正常な状態なので、確かめ方を別に持っておく必要があります。
除外の設定を確認するときは、フィルタの画面を見るだけでは足りません。
「誰が印を付けるのか」から順に辿る必要があります。今回で言えば、IPのルールがあるか、そのルールが付ける印の名前が、フィルタが探している名前と一致しているか、という2点です。
実際に確認したら、印を付ける側の画面には「ルールはまだ作成されていません」と1行だけ書かれていました。探しに行かなければ、ずっと見ない場所です。
直すときに気をつけたこと
ルールを作るには、自分のIPアドレスを登録します。ここで、手元のメモに残っていた古い値を使うのはやめました。
家庭の回線のIPは、契約が同じでも変わることがあります。
変わったあとの値を登録すると、自分は除外されず、代わりに無関係な誰かが除外されます。しかも、どちらも画面からは分かりません。
設定画面に現在のIPを表示するリンクがあるので、そこで確認した値を使いました。複数の回線から見るなら、条件を並べて足せます。
さかのぼっては、消えない
最後にひとつ。この設定が効くのは、これから溜まるデータだけです。
これまでに入ってしまった自分のアクセスは、あとから消えません。過去の数字は、自分が混ざったまま読むことになります。どのくらい混ざっているかも分からないので、公開直後の数字は参考程度に扱うのが正しい、ということになりました。
今回の学び
まず、設定が2段構えのときは、片方だけ直しても何も変わらないということ。「テストを有効にする」は正しい操作でしたが、直す場所がそこではありませんでした。
次に、一覧に出ているのは入れ物だけだということ。名前も種類も状態も表示されますが、それが誰と噛み合う想定なのかは出てきません。設定を確認するときは、一覧ではなく経路を辿る必要がありました。
そして、古い値を使い回さないこと。合っていれば自分が消え、間違っていれば他人が消えます。どちらの結果も画面には出ないので、確かめられる方法で取り直すほうが安全でした。

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